2010年05月27日
国連公共サービス賞、その裏側。
先日、見事日本で初めて『国連 公共サービス賞』を受賞した佐賀県。
その裏話を、『協働化テストを考える会』代表であり、『CSO楽縁基山』の代表であり、地域の酒屋さんでもある久保山義明氏のメルマガからお伝えしたいと思います。(ご本人には了承済みです)
これまでの苦労と積み重ねの賜物。
このメルマガを読みながら、地域にこういう思いを持って動いている人が居るんだなと思うと、純粋にすごい!と思い、また、感動的。
メルマガそのまま転載させていただきます。↓
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/ 「きやま」がもっと面白くなる
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// 楽 縁 基 山
/// メ ー ル マ ガ ジ ン
/////// ―――――――――――――――――
/////// 発行:人と人・人と地域を繋ぐ“CSO 楽縁基山”
/////// 第168号 ◆ 2010・5・20
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このメールはCSO楽縁基山が名刺交換させていただいた方を
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【緊急速報 臨時号】
佐賀県が日本で初めて「国連公共サービス賞」を受賞
~ 佐賀県発の県民協働の取組を世界が評価 ~
http://www.pref.saga.lg.jp/web/jyusyou.html
(私もコメントを寄せています)
「政策策定過程への参加を促す革新的メカニズム」部門
アジア・太平洋地域 最優秀賞 日本国 佐賀県
施策名 「協働化テスト」
皆様いつもご支援ありがとうございます。
この度、上記の名誉ある賞を受賞することが国連よりの通知で明らかになりました。
公共サービスに関しもっとも権威ある国際表彰であります。
私も昨日、知事記者会見のあとに川島佐賀県最高情報統括監・大井川マイクロソフト常務と並び記者会見に同席させていただきました。
その席においてひと言挨拶をさせていただきました。
この受賞に至るまでの過程において多くの県庁職員をはじめ関係各位が県民目線でこの制度に取り組む姿勢は必ず評価をうけるものと確信をしていました。
そして何よりそれぞれの現場において様々な社会的課題の解決に日々努力され少しでも県民満足度の向上のため累計600ものご提案を頂いた多くのCSOの皆様に心より敬意を表します。
この受賞をキッカケに多くの県民が「公共とは何か」を考え、出番を創出することがこれからの評価、自信に繋がると思います。
そしてそのことが希望ある元気な佐賀県になる。
これこそ地域主権への足がかりであり、「新しい公共」の一歩であると考えます。
以上のようなコメントを述べさせていただいています。
また、つい先日発表された内閣府の「新しい公共」宣言(案)
http://www5.cao.go.jp/entaku/shiryou/22n7kai/pdf/100514_01.pdf
の具体的事例~公共サービスのイノベーション~の欄には佐賀県の協働化テストではなく、我孫子市の事例が記載されてあるためその加筆修正を御願い致しました。
この賞自体がまだ歴史が浅いため知名度も低く、マスコミの取り扱いも少ないのですが、少々誤解され伝わっている箇所もあるようです。
しかし、知事記者会見でもあったように「佐賀県だけで取った賞ではなく、県民と企業の方々との協働による取組が評価」のことを嬉しく思います。
では、この受賞に至るまでの過程を振り返ってみます。
H18年度 通称「協働化テスト」がスタート。
この「協働化テスト」の名称はNPO大阪ボランティア協会の早瀬さんが名付け親であることもあまり知られていないと思います。
今でこそ政府の事業仕分けが注目を浴びているが、この制度がスタートした5年前すでに「構想日本」の事業仕分け研修を情報・業務改革課が受講。しかし、一方的な削減目標だけで県民満足度は向上しない。
そこで当時政府が模索していた「市場化テスト」との組み合わせで制度を策定する。
つまり よく言われる「佐賀版 事業仕分け」でも日経朝刊に記事になっていた「佐賀版 市場化テスト」でもない。ましてや NHKのニュースソースにあった「外部委託を積極的進めたことが評価」でももちろん無いわけです。
この微妙なバランス、「協働型委託」という新しい言葉こそ独自政策としての評価だと思います。
もちろん初年度から協働が上手くスタートをしたわけではありません。
当初は、業務内容調査票も項目リストが納得のいくカタチではなく、説明会も担当部署の職員がただ会場に張り付いているだけ。
説明会も担当者が一方的に制度説明をするが、質疑応答も解らないところが解らない状況でした。
しかし、企業は県の仕事が民間委譲されると感じ、ここぞとばかりにたくさんの提案が上がったことが思い出されます。
中間支援組織として起動し始めたばかりの私たちもこのままではこの制度がもったいないと感じ、様々な提案や協議を重ねました。
そして思い出されるのが、さが西部市民活動センター フロンティアのヤマケン君から私への提案でした。
「協働することが目的の制度そのものが協働で行われていないのはおかしい」というのです。確かにその通りだと感じました。だからといって小さなNPOがこれだけ全庁規模での制度そのものと協働事業できるはずもない。
だったら県内中間支援組織でタッグを組んでできないかと取り組んだのが「協働化テストを考える会」というコンソーシアムでした。
当時の県民協働課の職員さん達とも毎日の電話・メール。直接お会いしての協議と今でも忘れることの出来ない大変さでした。
「協働化テスト」の制度そのものは「ゼロ予算」。経費すらないのです。それでも自分たちの行動はきっと革命を起こすと信じ行動するしかありませんでした。
分厚い「業務内容調査票」を自分たちなりに事業仕分けを行い、総合計画に沿ったカタチでの「施策別 業務内容調査票」への変換。統括本部とくらし環境本部という二カ所に分かれた考え方の相違に戸惑いを覚え苛立つことも多々ありました。
多くの県民・CSOの方への御用聞きも今となってはいい思い出であります。やはり現場に行き、現場の空気を感じ、直面している課題をどう解決に結びつければよいのか判断能力、利害関係の調整など学ぶべき点が多々ありました。
20年度事業の際には、協定書を交わしました。
協定文に書かれた一言一句 県庁からの(案)に対しての修正。
打てば響く県庁職員相手だったからこそ出来た作業だったのかもしれません。
協定書締結時の挨拶の中で「協働とは人と人の信頼関係」と言ったのを思い出されます。
また、昨年開催された「民間ボランティア戦略会議 佐賀全国大会」ではこの協働化テストへの質問が集中しました。その際、東京から来られていた団体の方の言葉が忘れられません。
「おそらくこの協働化テストのような制度は5年後、全国的に当たり前の制度になると思います。でも、この制度に携わり、広め、実行に移した方々が佐賀県にいらっしゃることを忘れてはいけませんね。」という実に嬉しい言葉をいただきました。
さて、世界一の公共サービスと認められた制度ですが、やはりまだまだ深化させなければならない事も多々あります。決して浮かれているわけにはいきません。
例えば、提案採択後のルール作りなどはもっと精査する必要があります。
提案に対して採択を出しながら何の連絡もしないまま放置されているケースも目立ちます。
こうなると不信感が増すだけです。二度と提案する気にもなれません。
また、現場には目の前の課題を解決するだけで精一杯の団体も多数あります。
そのなかから提案しやすい、取り組みやすいそしてWin-Winの関係を作れる支援者が多数必要となります。
人づくりが今もっとも必要とされている段階かもしれません。
記者会見でも言いましたが、世界一の制度の担い手。
このプレッシャーは想像以上です。
全国の自治体・NPOが注目します。
イノベーターからオピニオンリーダーへバトンタッチされました。
これからマジョリティーの段階へ引き込むためにどう動くか。
その基本は、「なんのために だれのために」 だと思います。
少々長くなりました。熱くなりすぎてもいけませんね。
今回の国連への応募は、全部で約4,000事業。総務省から紹介があり、実際に応募した国内の自治体は福岡県、福岡市、江戸川区、そして佐賀県の2事業です。
「そんなものか?」とお思いでしょうが、マイクロソフトの大井川常務のコメントの中で「おそらく総務省もスクリーニングして自治体に紹介しているはず。応募された自治体をみれば解る気がする。」という話をされました。
佐賀県は実は、昨年も応募し残念ながら最終審査で落選。4位という成績でした。審査は大変厳しく、行政専門委員24名の審査で4次審査まで行われます。それを事務総長が承認し、事務総長が直接表彰状を手渡すという数少ない賞だと言うことを考えても価値あるモノだと考えます。
授賞式は、毎年国連公共サービスデーを定められた6月23日。今までは、NYの国連本部で各国の要人が集まり盛大に開催されていた。今年からは、授賞式の場所を過去受賞国の立候補制により今年度はスペインのバルセロナでの開催が決定。
「なに!? スペイン!?」
そうです。私も若い頃スペインにはまり放浪の旅をしていました。どうか県庁の皆様。私を連れてって下さい。通訳できるかは定かではありませんが、もちろん公金でとは言いません。明日から街頭募金活動がんばります!パスポートも期限切れですが、取りに行きます!0泊2日の弾丸ツアーで構いません。中に入れるパスだけ準備して下さい!
というくらいの心境です。
「トランク予約♪」という連絡も頂いていますので4個くらいは転がして持って行きます。すでに予定はいくつか入っていますが、全てキャンセルして連絡待ってます。
しかし、こうやって振り返ってみると多くの方に支えていただきました。
昨年、10月には「協働化テストを考える会」がそれぞれの団体から推薦状を頂き、6名の職員に感謝状を手渡すことが出来ました。受賞者の方は、「お客様、顧客である県民の方に自分の仕事を褒めていただき、感謝していただくことほどありがたいことはない」というコメントが印象的でした。
私は、良い公務員の基準が変わったと感じました。いままでは、出来る限り多くの予算を勝ち取り、年度内にキチンと使いこなす。出来れば天下り先までも創出する。
しかし、今では限られた予算の中で出来るだけ県民に近い立ち位置で出来ない理由を述べるのではなく、どうしたら出来るかを一緒に真剣に考え共に行動する。
こんな公務員が必要なのです。
昨日、記者会見の後に、まず「協働化テストを考える会」の基礎を作ってくれたヤマケン君に連絡。感謝の言葉を述べると「もったいない言葉です。」と謙遜してくれた。
当時の県民協働課の課長・副課長・担当職員だった方々にも直接御礼と報告に伺った。情報・業務改革課でこちらのむちゃぶりを2日間徹夜で修正してくれた職員さんも「すごいことになりました。本当によかった。」と。
やはりこの協働は信頼関係がないと成り立たない。
制度だけでは、やりたいという想いだけでは成立しない。
そこには多くの人の覚悟がある。
そんなことを改めて感じさせてくれただけでも今回の受賞の意義は大きい。
こういう機会を与えて下さった皆様に改めて
「愛感謝」。
今年度も、CSO提案型協働創出事業という名称で実施します。
皆様のお力をお借りしなければなりません。
本日書いたような感動を次世代を担う若者達にも体感していただきたいという思いもあり、新たなオピニオンリーダーの育成時期でもあります。色々とご迷惑もおかけするかもしれませんが、ご協力いただければ幸いです。
長くなりました。最後まで読んでいただきありがとうございます。
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★ 配信: 人と人・人と地域を繋げる『CSO 楽縁基山』
★ 文責: 久保山 義明
◎ ご意見・ご要望・お問い合わせは rakuen@sake.cx
URL: http://www.sake.cx/rakuen/
佐賀県三養基郡基山町大字宮浦337-12F
まちづくり支援センター こらぼ館 レターケースNo.1
TEL 090-2714-1826(クボヤマ)FAX 0942-92-2809
Copyright(c) 2001-All right eserved.
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この受賞に至るまでの過程において多くの県庁職員をはじめ関係各位が県民目線でこの制度に取り組む姿勢は必ず評価をうけるものと確信をしていました。
そして何よりそれぞれの現場において様々な社会的課題の解決に日々努力され少しでも県民満足度の向上のため累計600ものご提案を頂いた多くのCSOの皆様に心より敬意を表します。
この受賞をキッカケに多くの県民が「公共とは何か」を考え、出番を創出することがこれからの評価、自信に繋がると思います。
そしてそのことが希望ある元気な佐賀県になる。
これこそ地域主権への足がかりであり、「新しい公共」の一歩であると考えます。
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また、つい先日発表された内閣府の「新しい公共」宣言(案)
http://www5.cao.go.jp/entaku/shiryou/22n7kai/pdf/100514_01.pdf
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この賞自体がまだ歴史が浅いため知名度も低く、マスコミの取り扱いも少ないのですが、少々誤解され伝わっている箇所もあるようです。
しかし、知事記者会見でもあったように「佐賀県だけで取った賞ではなく、県民と企業の方々との協働による取組が評価」のことを嬉しく思います。
では、この受賞に至るまでの過程を振り返ってみます。
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この「協働化テスト」の名称はNPO大阪ボランティア協会の早瀬さんが名付け親であることもあまり知られていないと思います。
今でこそ政府の事業仕分けが注目を浴びているが、この制度がスタートした5年前すでに「構想日本」の事業仕分け研修を情報・業務改革課が受講。しかし、一方的な削減目標だけで県民満足度は向上しない。
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この微妙なバランス、「協働型委託」という新しい言葉こそ独自政策としての評価だと思います。
もちろん初年度から協働が上手くスタートをしたわけではありません。
当初は、業務内容調査票も項目リストが納得のいくカタチではなく、説明会も担当部署の職員がただ会場に張り付いているだけ。
説明会も担当者が一方的に制度説明をするが、質疑応答も解らないところが解らない状況でした。
しかし、企業は県の仕事が民間委譲されると感じ、ここぞとばかりにたくさんの提案が上がったことが思い出されます。
中間支援組織として起動し始めたばかりの私たちもこのままではこの制度がもったいないと感じ、様々な提案や協議を重ねました。
そして思い出されるのが、さが西部市民活動センター フロンティアのヤマケン君から私への提案でした。
「協働することが目的の制度そのものが協働で行われていないのはおかしい」というのです。確かにその通りだと感じました。だからといって小さなNPOがこれだけ全庁規模での制度そのものと協働事業できるはずもない。
だったら県内中間支援組織でタッグを組んでできないかと取り組んだのが「協働化テストを考える会」というコンソーシアムでした。
当時の県民協働課の職員さん達とも毎日の電話・メール。直接お会いしての協議と今でも忘れることの出来ない大変さでした。
「協働化テスト」の制度そのものは「ゼロ予算」。経費すらないのです。それでも自分たちの行動はきっと革命を起こすと信じ行動するしかありませんでした。
分厚い「業務内容調査票」を自分たちなりに事業仕分けを行い、総合計画に沿ったカタチでの「施策別 業務内容調査票」への変換。統括本部とくらし環境本部という二カ所に分かれた考え方の相違に戸惑いを覚え苛立つことも多々ありました。
多くの県民・CSOの方への御用聞きも今となってはいい思い出であります。やはり現場に行き、現場の空気を感じ、直面している課題をどう解決に結びつければよいのか判断能力、利害関係の調整など学ぶべき点が多々ありました。
20年度事業の際には、協定書を交わしました。
協定文に書かれた一言一句 県庁からの(案)に対しての修正。
打てば響く県庁職員相手だったからこそ出来た作業だったのかもしれません。
協定書締結時の挨拶の中で「協働とは人と人の信頼関係」と言ったのを思い出されます。
また、昨年開催された「民間ボランティア戦略会議 佐賀全国大会」ではこの協働化テストへの質問が集中しました。その際、東京から来られていた団体の方の言葉が忘れられません。
「おそらくこの協働化テストのような制度は5年後、全国的に当たり前の制度になると思います。でも、この制度に携わり、広め、実行に移した方々が佐賀県にいらっしゃることを忘れてはいけませんね。」という実に嬉しい言葉をいただきました。
さて、世界一の公共サービスと認められた制度ですが、やはりまだまだ深化させなければならない事も多々あります。決して浮かれているわけにはいきません。
例えば、提案採択後のルール作りなどはもっと精査する必要があります。
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今回の国連への応募は、全部で約4,000事業。総務省から紹介があり、実際に応募した国内の自治体は福岡県、福岡市、江戸川区、そして佐賀県の2事業です。
「そんなものか?」とお思いでしょうが、マイクロソフトの大井川常務のコメントの中で「おそらく総務省もスクリーニングして自治体に紹介しているはず。応募された自治体をみれば解る気がする。」という話をされました。
佐賀県は実は、昨年も応募し残念ながら最終審査で落選。4位という成績でした。審査は大変厳しく、行政専門委員24名の審査で4次審査まで行われます。それを事務総長が承認し、事務総長が直接表彰状を手渡すという数少ない賞だと言うことを考えても価値あるモノだと考えます。
授賞式は、毎年国連公共サービスデーを定められた6月23日。今までは、NYの国連本部で各国の要人が集まり盛大に開催されていた。今年からは、授賞式の場所を過去受賞国の立候補制により今年度はスペインのバルセロナでの開催が決定。
「なに!? スペイン!?」
そうです。私も若い頃スペインにはまり放浪の旅をしていました。どうか県庁の皆様。私を連れてって下さい。通訳できるかは定かではありませんが、もちろん公金でとは言いません。明日から街頭募金活動がんばります!パスポートも期限切れですが、取りに行きます!0泊2日の弾丸ツアーで構いません。中に入れるパスだけ準備して下さい!
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しかし、こうやって振り返ってみると多くの方に支えていただきました。
昨年、10月には「協働化テストを考える会」がそれぞれの団体から推薦状を頂き、6名の職員に感謝状を手渡すことが出来ました。受賞者の方は、「お客様、顧客である県民の方に自分の仕事を褒めていただき、感謝していただくことほどありがたいことはない」というコメントが印象的でした。
私は、良い公務員の基準が変わったと感じました。いままでは、出来る限り多くの予算を勝ち取り、年度内にキチンと使いこなす。出来れば天下り先までも創出する。
しかし、今では限られた予算の中で出来るだけ県民に近い立ち位置で出来ない理由を述べるのではなく、どうしたら出来るかを一緒に真剣に考え共に行動する。
こんな公務員が必要なのです。
昨日、記者会見の後に、まず「協働化テストを考える会」の基礎を作ってくれたヤマケン君に連絡。感謝の言葉を述べると「もったいない言葉です。」と謙遜してくれた。
当時の県民協働課の課長・副課長・担当職員だった方々にも直接御礼と報告に伺った。情報・業務改革課でこちらのむちゃぶりを2日間徹夜で修正してくれた職員さんも「すごいことになりました。本当によかった。」と。
やはりこの協働は信頼関係がないと成り立たない。
制度だけでは、やりたいという想いだけでは成立しない。
そこには多くの人の覚悟がある。
そんなことを改めて感じさせてくれただけでも今回の受賞の意義は大きい。
こういう機会を与えて下さった皆様に改めて
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いなか会議のススメ方~板書術講座が終りました!
板書のチカラアップ⤴☆彡武雄でも開催します!
もう一つの絆~里親ってどんなこと?
信頼されるボランティアを目指して@よりみちステーション研修
お恥ずかしいですが...感謝!アバンセNOW☆Vol.86
見えるものと見えないもの☆地方創生 里山ぐるぐる☆
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